朝4時に起きて本を読む書評ブロガーのよーじ(@4ji_memo)です。
この本を読んでほしい人
- 頑張っているけど結果が出ない人
- 頑張っているけど進む道が正しいのか悩んでいる人
- がむしゃらに頑張って目標に向かっている人
- 逆に頑張りたいことがない人
そんな人に読んでほしい1冊を紹介します。
一旦立ち止まって、自分と向き合ってみる時間を用意してみませんか?
なにか手がかりが見つかるかもしれませんよ
それでは詳しく見ていきましょう!
この書籍の概要
『紀里谷和明 (著) 地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』 の目次は以下になります。
この書籍の目次
- 第1話 成功したいあなたへ
- 第2話 自分を好きになれないあなたへ
- 第3話 やりたいことが見つからないあなたへ
- 第4話 仕事がうまくいっていないあなたへ
- 第5話 人生をあきらめかけているあなたへ
人生に行き詰った人の前にだけ現れる不思議な劇場。
各章で様々な悩みを抱える若者が不思議な劇場と出会い、支配人との会話を通じて人生において大切な考え方に気づかされます。
あとがきにかいてありますが、この本には悩みの答えは書いてありません。
悩みとは「自分の中」にあるからです。
悩みは自分の中にある
- 自分の人生で向き合いたくない過去
- だれにも触れられたくない過去
- 目を逸らしていた現状の自分
自分と深く向き合うことで根本的な悩みという絡まったコードを紐解いてくれる。
そんな1冊でした。
「新R25 シゴトも人生も、もっと楽しもう。」というサイトに、第一話が全文公開されています。
私は第一話を読んで「もっとこの本を読みたい!」と強く思いました。
著者 紀里谷和明さんについて
紀里谷 和明(きりや かずあき)
1968年、熊本県生まれ。
映画監督・写真家。
Mr.Children、宇多田ヒカルなど数々のアーティストのジャケット撮影やミュージックビデオ、CMの制作など幅広く活躍。
紀里谷 和明さんの代表作
- 2004年 新造人間キャシャーン
- 2009年 GOEMON
- 2015年 ラスト・ナイツ
この本に登場する「悩める若者」も「劇場の支配人」も著者 紀里谷和明さんの実体験をもとに書かれています。
写真家になり、ミュージックビデオを作り、ハリウッドの映画監督と自分の興味があることに挑戦されています。
それらの過程で悩み、苦しんできた紀里谷和明さんだからこそ書ける自己啓発本だと思っています。
「新R25 シゴトも人生も、もっと楽しもう。」というサイトに、インタビュー記事が掲載されています。
著者 紀里谷和明さんの人柄が少しわかると思います。
興味があれば読んでみてください。
印象に残ったポイント
『紀里谷和明 (著) 地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』 を読んで印象に残ったポイントを3つ紹介しようと思います。
印象に残ったポイント
- 「大人の心」と「子どもの心」
- 小さな欲求の答え合わせをする
- 手塩にかけて育てた鳩を「手放す」
「大人の心」と「子どもの心」
『紀里谷和明 (著) 地平線を追いかけて満員電車を降りてみた 』でよく出てくるキーワードがあります。
「大人の心」と「子どもの心」です。
「大人な心」は合理的な判断をくだす、利己的な存在。
「子どもの心」は感情に根差した存在。
綺麗、楽しい、やってみたい、そんな感情が「子どもの心」です。
だれもが「大人の心」と「子どもの心」を持っています。
でも、年齢を重ねるにつれて社会でうまいこと生きていくために「子どもの心」に耳を傾けなくなっていきます。
子どもの心
- 旦那にDVされるから離婚したい
- 会社がブラックだからやめたい
大人の心
- 年齢や娘のことを考えると離婚できない
- 仕事を辞めて食っていけるのか心配
こんな風に「大人の心」と「子どもの心」の意見が食い違うことが悩みの原因になってきます。
あなたは「子どもの心」の声が聞こえていますか?
あなたは「子どもの心」の声が聞こえても、聞こえないふりをしていませんか?
「子どもの心」の声を無視して、「大人の心」の声だけに耳を傾けて頑張って結果が出せたとします。
でも、頑張った結果で手に入れたものは本当にあなたが欲しかったものなんでしょうか?
小さな欲求の答え合わせをする
「子どもの心」の声を聴くトレーニングが紹介されていました。
それは「小さな自分の欲求を行動に移して確かめる」ことです。
ふとした時に「カレーが食べたい(*’▽’)」と思うことはありませんか?
そんな小さな欲求でもいいので、実行に移してみてください。
その欲求が本当にやりたいことだったのかを答え合わせすることが大切だと著者の紀里谷和明さんは教えてくれます。
「実際にカレーライスを食べたけど、なんか違ったな( 一一)」でもいいんです。
欲求の答え合わせで分かること
- 自分が何を好むのか?
- 自分が本当に欲しているのは何か?
これらのことがわかってきます。
「やりたいと思っている」と「やってみた」は理解度が全然違うので、行動に移してみましょう。
私がやりたいと思っていることは「セミリタイアして物価の低い東南アジアの国で悠々自適に暮らす」ことです。
そんな生活を送っている人のブログや書籍で見てから憧れがあります。
でも、やってみたことはありません。
物価の低い国はおろか、海外旅行すらしたことがありません。
「自分は本当に物価の低い国で暮らしたいのか?」
そんな疑問が生まれました。
なので、長期休暇を利用して実際に行ってみようと思います。
現在はコロナウイルスの影響で海外旅行は難しいです。
コロナウイルスが落ち着いたら、自分の欲求が正しいのか答え合わせに行こうと思っています。
手塩にかけて育てた鳩を「手放す」
愛情をこめて育てた鳩を空へ手放す。
もしかしたら鳩は自分のもとへは戻ってこないかもしれません。
これは「頑張ってるけど結果が出ない人に向けた言葉」になります。
愛情をこめて育てた鳩を空へ手放すことは、「結果を諦めろ!」と言っているわけではありません。
結果を「手放す」ことです。
自分の手から放れた後は自分ではコントロールできません。
結果が出ないから「自分はダメな奴だ」とか「自分には才能がない」とか落ち込んでも仕方がないということ。
「結果が出ても出なくても関係ない」と心から言えるようになるまで、死に物狂いで力を尽くすしかないということ。
この2つを著者の紀里谷和明さんは教えてくれます。
私はここしばらくの間、書評ブログを書いています。
全然アクセス数は伸びないし、収益もスズメの涙です。
「頑張って記事を書いても無駄なのかな」と思ってしまうことがあります。
『紀里谷和明 (著) 地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』を読んで、少し心が軽くなりました。
結果が出ても出なくも関係ない。
頑張って書いたブログを自分の手からネットの海に「手放す」。
もしかしたら、いい結果を生むかもしれないし、ダメかもしれない。
それでいいやと思いました。
自分が死を迎える時に「頑張って生きた人生だった!」と胸を張って死ねるような生き方がしたいと今は思っています。
「反省」と「改善」は繰り返しますが「自分を卑下する行為」は絶対にしないと心に決めました。
感想・まとめ
今回は『紀里谷和明 (著) 地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』 について書評を書きました。
タイトルにある「地平線」は「自由」を意味していると思っています。
タイトルに込められるメッセージ
- 360度見渡しても何もない
- 自分自身で道を作っていい
- 人生をどうやって生きたいのかは自分で決めろ!
「自分が進むべき道がわからなくなった時」や「定期的に自分が進む方向を確認するため」に、この本を読み返そうと思います。
年末が来るたびに、自分と向き合う時間を作ろうかなと考えています。
人生について考えさせられる1冊でした。
「新R25 シゴトも人生も、もっと楽しもう。」というサイトに、第一話が全文公開されています。
ぜひ読んでみてください!
自分と向き合う書籍をまとめました
今回紹介した『紀里谷和明 (著) 地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』は自分と向き合うことができる、考えさせられる本でした。
これまで読んできた本で「自分と向きあう書籍」をまとめました。
今回の記事が面白かった方は、読んでみてください。
以上、よーじ(@4ji_memo)でした!