【感想】シン・未来予想

前回、ひろゆきさんの著書『プログラマーは世界をどう見ているのか』の感想をまとめました。

今回紹介する本『シン・未来予想』も注文していたので、感想を書いていこうと思います。

この本を読もうと思った動機は「ひろゆきさんはどんな未来を見ているのか気になったから」です。

読んでみると、どこかで聞いたことがあるように感じました。

ひろゆきさんはYouTubeやTV番組で歯に衣着せぬ物言いで発言されていることで有名です。

『シン・未来予想』には普段からコメント返ししているひろゆきさんの発言がまとめられている。

そんな風に思いました。

この記事では『シン・未来予想』を読んだ感想と要点をまとめます。

よーじ
よーじ

日本の未来が気になる方に読んでほしいです

『シン・未来予想』の要約

『シン・未来予想』には以下の5つのジャンルに焦点を合わせて、日本と世界の現状と今後の未来予想について書かれています。

  • テクノロジー
  • 経済
  • 仕事
  • 生活
  • コンテンツ

各ジャンルで説明されている現状と未来について一部まとめました。

テクノロジー

  • 現状
    1. FAXを使い続けている
    2. 出来ない人に合わせる風潮
    3. 新しい技術は規制される

日本は高齢者の割合が多く、テクノロジーに疎い人の割合も自然と高くなります。

弱者を切り捨てない心は美しいと思いますが、技術の進歩、浸透にはネックになっています。

フランスにお住いのひろゆきさんの意見では、ヨーロッパはある程度の切り捨ては仕方ないと判断しテクノロジーを普及させているとのことです。

日本は他国に比べて失敗することによるバッシングがひどく、新しい技術に対して規制をかけることも多々あります。

結果、他国では新技術に関するノウハウが蓄積され世間で利用されるようになり、日本は他国のシステムに受け入れざるを得ない状況を繰り返しています。

未来も同じ現状を繰り返すなら、状況は悪化していく一方でしょう。

経済

日本の人口は2008年の1億2,800万人がピークで減少傾向にあり、日本のマーケットは縮小しています。

労働者人口の減少、高齢者の増加により、税金を払う人の数は減り、恩恵を受ける人の数は増える。

現状のシステムを維持するため、労働者の負荷は大きくなるのは眼に見えています。

現在の高齢者のように年金を当てにして老後の生活を賄うのは無理です。

そもそも年金制度が考え出された当時、日本人の平均寿命は約66歳でした。

定年後の数年間を賄う程度を考慮されて作られた制度です。

現在、2023年の日本人平均寿命は80歳を超えます。

年金で多少のお金は貰えるだろうが、当てにしない方がいいでしょう。

国に頼ることはせず、足りない分は自分たちで補うしかありません。

別に日本だけがこのような状況ではありません。

一部の裕福な国や人々を除き、基本的には生きていくために必要なお金は自分で用意しているのが現状です。

これまでとは違った生き方が求められています。

仕事


FAXや印鑑など前時代的なツールを使い続けています。

コロナによりリモートワークが推進されたが、「上司の印鑑が必要」や「得意先からFAXが届いているかもしれない」といった理由で出社に必要がある企業が存在したらしいです。

過去、日本は国内の需要だけで十分経済を回すことができましたが、日本のマーケットは縮小傾向にあります。

過去のしきたりやルールを変えなければ、グローバル化により外資系企業に食われる可能性もあり得ます。

個人が生き残る方法として「ITスキルを身につけること」をひろゆきさんはオススメしています。

将来は金持ちだけが「定年できる権利」を得ることができる社会になります。

多くの人は老後も働き続けることになるのですが、肉体労働することはしんどいでしょう。

肉体に負荷の少ない仕事ができるスキルを身につけておくといい。

その一つの例がITスキルであると説明されています。

生活

日本の人口は減少しているが、都市部の人口は増えています。

人口が減ることで生じる大きな問題は、インフラや教育制度の維持が難しくなることです。

人口の減少に伴い税金は減り、結果として地方のインフラを維持できる余裕がなくなってきます。

2014年、全国の市区町村1,799のうち、896が「消滅可能性都市」に該当しています。

約半数の市区町村は消滅の危機にあるということです。

少ない財源を有効に利用するために、効果の薄い地域にはお金を使うことは難しいでしょう。

結果、多くの人に恩恵がある環境に資金が投資され生活は便利になり、さらに都市へ人が集まる流れとなると予想されています。

コンテンツ

コンテンツは大きな変化があり、TV、新聞からYouTube、動画配信サイト、サブスクリプションサービスへ変わってきました。

「買って楽しむ」から「借りて楽しむ」「無料で楽しむ」時代の到来です。

そんな時代にどんな作品で勝負するかは「ニッチな層にアプローチ」をオススメされています。

動画配信サイトやadobiなどの動画作成ツールの発展により、個人で作品を作れる、知ってもらえる環境が整っています。

ハリウッド映画の様な頭のいい人たちが巨額の資金を投資して作る作品には真っ向勝負を挑んでも勝てないですが、ニッチな層に向けて作品を作ることは勝てる可能性があります。

ニッチな層に刺さるコンテンツを作れる人とは、多くの人には理解してもらえないこだわりを持つ人であり、突飛な才能が日の目を見る機会が大きくなりました。

【まとめ】今後の日本でどう生きるか

今回はひろゆき著『シン・未来予想』についてまとめました。

あまりいい未来が書かれているわけではなく、これが日本の抱える現実なんだろうと思います。

ただ、あまり未来を暗く考えず、今の自分に何ができるかを考えて行動することが大切だと思います。

あとがきには以下のようなことが書かれていました。

短期的に日本がひどい国になるとは多くの人が思っていないと思いますが、今の子供たちが成人して、孫世代が生まれてくる30年後の日本は果たしてどうなるのか?というのを考えると、なかなか厳しい可能性が高いというのは本書でも触れている通りです。
・・・
ただ、日本人の規範意識の高さや日本の治安のよさ、ごはんのおいしさというのは30年後もそこまで変化していないと思うので、稼がなくても楽しく暮らすという心構えを持っている人にとっては、日本は過ごしやすい国のままだと思います。
なので、日本で今後幸せに生きるには社会を変えるか?心構えを変えるか?の2択になるんじゃないかと思っていたりします。とくに「心構えを変えたい」という人には、本書が役に立つはずです。

シン・未来予想 あとがきより引用

この本は今後の未来予想をもとに、どんな風に生きていこうか考えるきっかけになると思います。

よーじ
よーじ

最後まで読んでくれてありがとう

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