『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』を1周した記念に感想をまとめようと思います。
『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』 だと長いので、以降は『黄リー教』という略称で説明します。
内容は以下になります。
- 私の英語力について
- 黄リー教を1周するのにかかった時間
- 黄リー教のいいところ
- 黄リー教の悪いところ
- 黄リー教をオススメする人
- 黄リー教をオススメしない人
- 黄リー教の勉強時に気を付けていた点
- 黄リー教が終わってからTOEICを受けた感想
- 黄リー教の次にすること
英語を正しく読めるようになりたい人にはオススメです!
私の英語力について
2021年7月11日時点のTOEICスコアは445点です。
つまりクソ雑魚です。
リーディングはほとんど聞き取れない。
リスニングも時間が足りなくて最後まで解ききれない。
2021年7月11日時点の現状はそんな感じでした。
そんな私が『黄リー教』で勉強した感想をまとめようと思います。
同じようなスコアで苦しんでいる人の参考になれば嬉しいです
黄リー教を1周するのにかかった時間
毎日2~3時間『黄リー教』で勉強し、30日程度で1周することができました。
なので、60~90時間かかったことになります。
途中、わからない箇所が多くなってきたら、少し前に戻って復習をしていたので、時間がかかってしまったかもしれません。
60~90時間が1周するための目安だと思います
黄リー教のいいところ
『黄リー教』がいいと感じたところは、なぜその訳になるのか過程を全て書いてあることです。
英語教材は多く存在し、英語読解に関する書籍でも様々な種類があります。
- スラッシュリーディング
- 多読、精読
- TOEIC対策本
色々と手を出してみましたが、どれもしっくりきませんでした。
「問題→答え」の道筋が解説を読んでも理解できなかったことが多く感じます。
「この文法を利用するから〇〇と訳す」くらいにしかなく、「そういうものか」と理解するしかできませんでした。
なので、問題が変わると対応できず、根本的な解決策は身につきませんでした。
『黄リー教』は他の英文読解の教材とは、一味違っていました。
英語の根底には、全体を貫く「最も大事なもの」があるのです。それは「品詞と働きと活用の間にある相互関係」です。品詞と働きと活用そのものが大事ではありません。大事なのはこの3つの間にある「相互関係」なのです。
基本文法から学ぶ 英語リーディング教本 3ページより引用
上記の引用が『黄リー教』の著者 薬袋善郎さんが英語で最も大事にしていることです。
品詞・・・名詞、動詞、形容詞、副詞
働き・・・名詞の働き、動詞の働き、形容詞の働き、副詞の働き
活用・・・原形、現在形、過去形、過去分詞形、ing形
これらの「相互関係」が大事だと言っています。
最初に感じたことを正直に書くと「めんどくさそうな本を買ってしまった」と思いましたよw
でも諦めないで読み進めていくと、英文の根本的なところから解決できていく感覚が次第とわかってきました。
『黄リー教』の内容の一部ですが、1つ1つ分解して考えると、そんなに難しくないように感じてきます。
慣れるまでは大変ですが、できるようになってきたら楽しくなってきました。
英文が「見える」ようになってきたかも!
黄リー教の悪いところ
写真を見てもらうと最初に感じることは「文字の量が多い!」だと思いますw
1つ1つ分解して、筋道立てて説明してくれているため、必然的に文章量は多くなっています。
そして、著者の薬袋善郎さんは読者をすぐに理解すると信用してません。
本書は、読者をわかった気にさせて、気持ちよくさせることを目的とした本ではありません。読者が本当にわかって、自分でできるようになることに責任をもつ本です。ですから「本当はわかっていないのに、わかったような気になる」のを断固として阻止します。要所要所できわどい質問を投げかけて、読者の「わかったつもり」を木端微塵に打ち砕きます。本当にわからない限り、わかった気にさせません。「絶対に誤解してはならないこと」はすべて「言葉」で徹底的に説明します。
基本文法から学ぶ 英語リーディング教本 4ページ
なので「文字を読むのが苦手な人」や「楽に英語が読めるようになりたい人」には向いていないかもしれません。
厳しいけど、やる価値はあるよ
黄リー教をオススメする人
『黄リー教』のいいところ、悪いところを踏まえて、どんな人にオススメか考えてみました。
『黄リー教』をオススメできる人は「理屈で覚えるタイプ」か「正しく英文が読めるようになりたい人」だと思います。
私事になりますが、普段はプログラマーをしています。
他人が作ったプログラムのソースコードを読むことも多々あります。
プログラムを理解するために「なぜ処理する必要があるのか?」といった筋道を考えながら読み進めますが、英文読解にも似たような所があるように感じています。
- どれが主語か?
- どれがメインの動詞になるのか?
- どれが動詞の目的語になるのか?
- どこからどこまでが説明するための文章なのか?
- 何を説明しているのか?
1つずつ分解して、働きを確認していくと、全体が見えてくるようになります。
そんな感じに「理屈で覚えるタイプ」には、しっくりくる英文読解の教材だと思います。
「正しく英文が読めるようになりたい人」も英語学習の目的がはっきりしているので、心が折れることがなく最後まで続けられると思います。
諦めないで頑張ろう!
黄リー教をオススメしない人
逆に『黄リー教』をオススメしない人は「ノリや感覚で理解するタイプ」と「TOEICの点がある程度欲しい人」です。
とにかく理屈っぽい本なので、合わない人は拒絶したくなると思います。
無理しないで、他の方法を探してみてください。
あとは「TOEICの点がある程度欲しい人」もオススメはしません。
例えば、以下のような人たちです。
- 受験で必要だから
- 就職に有利そうだから
- 昇給に必要だから
目的が「英語を正しく読めるようになる」ではない人にとって『黄リー教』は必要がないと思います。
TOEICの点を600点~700点までいいなら、英単語を覚えまくって模試を解きまくってTOEIC試験の対策をしたほうが目的を早く達成できると思います。
ある程度の点数が欲しいのであれば、完璧に理解する必要はないからです。
英語学習の最終的な目的が「英語圏に住む」とか「英語で勉強する」とかであれば『黄リー教』は最適だと思います。
英語学習の目的は人それぞれ!
自分の目的を達成するための最善手を選ぼう!
黄リー教の勉強時に気を付けていた点
『黄リー教』で英語学習をしていた時に気を付けた点を紹介します。
- 質問は単語カード化した
- まずは自分で英文を品詞分解した
- 理解できなかったら前に戻った
全ての質問を単語カード化した
著者の薬袋善郎さんは読者をちっとも信用してません。
ちゃんと覚えているか突然質問してきます。
「スラスラ言えるようになるまで練習してください」と書かれているので、正しく英文が読めるようになるためにはやるしかありません。
なので、全ての質問を単語カード化しました。
「テキストを開く前に単語カードを復習してから始める」というルールを作ることで対策しました。
最初は「この質問って意味あるんかな?」と思いながら勉強していましたが、後々になって重要さがわかってきました。
わざわざ質問を用意して「スラスラ言えるようになるまで練習してください」と書くくらいだから、英文読解に必要なルールの超重要なことしか質問してきません。
単語カードは大き目のほうが使い勝手がいいです。
小さいと書ける文字の量が限られるので、質問や解答が書ききれない場合があります。
質問の単語カード化はオススメです
まずは自分で英文を品詞分解した
本を読むだけよりも、実際に手を動かしたほうが理解が深くなると思っています。
なので、例文だろうと問題だろうと、出てくる英文は全て自分で品詞読解をしてから解説を読むようにしています。
間違えることもあるし、品詞がわからないときはありますが、間違えるからこそ印象に残り、脳に記憶が定着します。
きっと、本を読んでいるだけだったら理解できないままだった気がします。
自分が理解できているか、まずはやってみよう!
理解できなかったら前に戻った
「まずはやってみよう!」と言いましたが、どー--してもわからないところに出会ったりするものです。
仕方ないので、少し戻って復習してました。
大抵、少し前に読み落としがあったり、理解が浅かったりという場合がほとんどです。
少しずつ理解しながら進めていきましょう。
諦めないで1周はしてみよ
黄リー教が終わってからTOEICを受けた感想
2021/7/11時点のTOEICスコアは445点(L:220,R:225)でした。
『黄リー教』を1周終えた後、2022/1/30にTOEICを受験しました。
結果はまだわかりませんが、リーディングは最後まで解くことができたのが印象的です。
前回は最後20問くらいを慌てて塗り絵をしていたので、大きな進歩だと思います。
結果が分かり次第、追記します。
英文読解の力は確実に付いてきた気がする!
黄リー教の次にすること
現在は『黄リー教』の2週目を行っている最中です。
1周目を真面目に頑張った成果だと思いますが、2週目は結構サクサク進めています。
2週目が終わり次第、同著者の『英語リーディング教本 基本からわかる』を行う予定です。
本書を繰り返しやって、自信がついたら(完全な自信でなくても、ある程度の自信でよいです)『基本からわかる 英語リーディング教本』をやってください。大部分が本書の復習ですから、スラスラ進みます。さらに究めたい人は『英語リーディング教本ドリル』をやってください。ここまでやれば完璧です。あとは自分で原書を読んでいけばよいです。
基本文法から学ぶ 英語リーディング教本 5ページ
薬袋さんの本が気に入ったので、青リー、緑リーもやってみます!
【まとめ】英文読解の土台を完成させる!
今回は『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』の感想をまとめました。
紹介した内容は以下になります。
- 私の英語力について
- TOEIC445(2021/7/11時点)
- 黄リー教を1周するのにかかった時間
- 1日2~3時間 × 30日 = 60~90時間
- 黄リー教のいいところ
- なぜその訳になるのかの過程がわかりやすい
- 黄リー教の悪いところ
- 文章量が多い
- 黄リー教をオススメする人
- 理屈で覚えるタイプ
- 正しく英文が読めるようになりたい人
- 黄リー教をオススメしない人
- ノリや感覚で覚えるタイプ
- TOEICの点がある程度あればいい人
- 黄リー教の勉強時に気を付けていた点
- 質問を単語カード化した
- まずは自分で品詞分解した
- 理解できなかったら前に戻った
- 黄リー教が終わってからTOEICを受けた感想
- リーディング問題が最後まで解けた
- 黄リー教の次にすること
- 基本からわかる 英語リーディング教本
- 英語リーディング教本ドリル
『黄リー教』で勉強を始めて1か月が経ちましたが、少し英語に対する見方が変わったような気がします。
文法を覚えて、1つ1つ分解して理解すれば、英語はそこまで難しくないような気がしています。
英語を読むための土台ができてしまえば、あとはどれだけ英単語を知っているかの話だと思います。
海外を放浪するため、気に入った土地で生活ができるようになるため、英語ができた方が得られる情報が多くなるし、楽しくなると思います。
目標を達成できるように頑張ろうと思います。
以上で終わり!
今回の記事で紹介した商品
・基本文法から学ぶ 英語リーディング教本
・基本からわかる 英語リーディング教本
・基本から鍛える 英語リーディング教本ドリル
・大き目の単語カード