住む場所を固定しない暮らしとは?【書評】pha(著) どこでもいいからどこかへ行きたい

朝4時に起きて本を読む書評ブロガーのよーじ(@4ji_memo)です!

よーじ
よーじ

どこか遠くに行きたい・・・

そんなときに読んでみてほしいのがphaさんの『どこでもいいからどこかに行きたい』です。

京大を卒業し就職したが28歳で仕事を辞め「日本一有名のニート」として有名なphaさん。

パソコン好きなニートたちが住むシェアハウス「ギークハウス」を運営されています。

同じ場所に住むのが飽きて2年程度で引っ越したり、ふらっと旅に出る生活を送られています。

多くの場所に住み、多くの場所を旅行してきたphaさんの「住処」についての価値観がまとめられている一冊でした。

そもそも「旅」と「街」と「住む場所」は完全に切り分けられるものではなくシームレスにつながっているものだ、ということを書きたかった。

pha(著) 『どこでもいいからどこかに行きたい』 249ページ

「一か所に定住する生き方」や「他の人と一緒に住む生き方」、「定期的に住処を変える生き方」など、色んな生き方があるのだと学べます。

ふらっとどこかに行きたい衝動が湧いてくる人は、共感するところがいくつもあると思います。

この記事では『どこでもいいからどこかに行きたい』を読んで、めっちゃ共感した話を紹介しようと思います。

よーじ
よーじ

私もこんな生活に憧れる♪

phaさんの仕事を辞めた理由

会社を辞めた理由としては「他人と強調しながら働くことがうまくできない」とか「職場の仕事ができない人間で居続けることがしんどい」というのが大きかったのだけど、それと同じくらい嫌だったのが「この会社に勤め続けるならこの先ずっとこの土地に住み続けなければいけない」ということだった。

pha(著) 『どこでもいいからどこかに行きたい』 200ページ

この気持ちはすごく共感した。

私も「このまま訳の分からないシステムを管理をして、深夜や休日に呼び出される日々に怯え、変わらない工場の景色を見続けて死んでいくのか・・・」と考えることがある。

会社に勤めている方が金銭的な問題は少ないと思う。

事業が悪化して倒産とか日本が衰退しなければ・・・

自由と引き換えに、金銭的に安定した生活を得ているのが、私の現状です。

phaさんは在職中に貯めたお金で1年から2年くらい生きていけると判断し、「辞めるならできるだけ早い方がいい」と勢いで辞表を提出して、色んな場所に移動し続ける生活を始めました。

よーじ
よーじ

私はまだ一歩が踏み出すのが怖いです・・・

移動時間が好き

お金はないけど時間がある旅は、基本的に「高速バス」か「普通列車」での移動になります。

phaさんのオススメは「昼行便」の高速バスを利用することです。

「高速バス」=「夜行バス」のイメージが強かったので、昼に移動するのもいいなと感じました。

お金はないけど、時間はたっぷりあるんですから、移動時間を楽しんだらいいですもんね。

移動時間ですること

  • 本を読む
  • 音楽を聴く
  • 景色を見る
  • 考え事をする
  • ボーっとする

大人になると何かと忙しく、本を読んだり音楽を聴くまとまった時間は少なくなってしまいます。

「慌ただしい生活」や「変わらない毎日」を過ごしていると、もやもやした気持ちになりがちです。

たまには意味もなく遠くに行くのもありかなと感じました。

物理的に遠くに行くことで見える景色が変わり、考え方も少し変わるかもしれません。

よーじ
よーじ

だらだら旅行するのもいいなー

スーパー銭湯はセーブポイント

書籍を読んでいると、「phaさんはお風呂やサウナが好きなんだな」というのが伝わってきます。

旅行中に見かけるとほぼ立ち寄る場所としてスーパー銭湯がある。

「風呂に入りたいから行く」というよりは、「旅先では寝転んで休める場所が他にないので、見つけたらとりあえず立ち寄って体力を回復しておく」という、消極的な理由というか、ゲームで言うところのセーブポイント的な用途によるところが大きい。

pha(著) 『どこでもいいからどこかに行きたい』 45ページ

この感覚はとても理解できました!

車中泊で九州を一周した経験があるのですが、スーパー銭湯はまじでセーブポイントです!

スーパー銭湯はセーブポイント

  • 体力が回復する
  • 元気が出る
  • 食事が食べれる

車中泊初心者だったので、なんとか横になって寝れる程度の環境しか用意できませんでした。

車で移動して、観光地を散策して、道の駅で寝る」のサイクルを続けていると、さすがに疲れがたまります。

スーパー銭湯はそんな私のオアシスでした。

ゆっくり湯船につかって食事をして、だらだらしてると元気が出てきます。

次の目的地に向かう活力になる

  • どこに向かおう?
  • 何をしに行こう?
  • 何を食べようかな?

時にはだらだらすることが、次へ進むための活力になることを学びました。

よーじ
よーじ

お風呂大好き(#^.^#)

寝る場所さえ確保すればなんとかなる

phaさんは、大家さんの都合で部屋を出なければならなくなり、仕方なく倉庫みたいな部屋にテントを張って生活していた時期があるそうです。

この難民キャンプのような家も、自分が寝る場所は確保できているので最低限の要件は満たしている。そして利点としては立地の良さがある。

家の近くにはコンビニもスーパーも飲食店も銭湯もあるし、繁華街である上野にも歩いて10分ちょっとで行ける。家が狭くて汚くて落ち着けなかったとしても、街を家の延長として使えばそれでいいんじゃないか、と思ったのだ。

pha(著) 『どこでもいいからどこかに行きたい』 159ページ

寝る場所について、他にも面白いことが書かれてありました。

どうせ寝る場所にこだわりがないなら、ベンチで寝たり空いている場所にテントを張って寝るだけでもいいんじゃないだろうか。そうしたら世界のすべてが家になるようなものだ。野宿ができれば一生寝床に困ることはない。自分が寝ころべばそこが家だ。

pha(著) 『どこでもいいからどこかに行きたい』 202ページ

むちゃくちゃ極論を言っているような気もしますが、私も「家」に対して固定概念を持ち過ぎだったのかもしれないと感じました。

「家」の固定概念

  • 寝れる
  • お風呂にはいれる
  • トイレができる
  • ゆっくり落ち着ける
  • 料理ができる

「寝る場所」さえあればなんとかなるが、色々な所で生活をされたphaさんの結論だと思います。

実家や普通の一人暮らしの経験しかない私は、「家はこうあるべきだ!」と思い込んでいたのかもしれません。

よーじ
よーじ

自分が満足できる生活の最低限のラインってどこだろう?

国や時代によってライフスタイルは変わる

今の自分の暮らしは、両親や地域による固定概念かもしれないなと考えさせられました。

生活のどこまでを家の中で済ませてどこからを家の外にアウトソーシングするかというのに絶対的な基準はなくて、ライフスタイルや文化によっていくらでも変わるのだ。

pha(著) 『どこでもいいからどこかに行きたい』 160ページ

例えば、日本の数十年前の常識はサラリーマンと専業主婦の家族関係で、家事は女性が行うのが普通の生活です。その頃は、家事を外注するなんて考えもしなかったと思います。

タイのバンコクでは自炊はしない生活が普通です。自炊をするよりも、屋台で食べた方が安いからです。

荷物を極力少なくして季節によって移動する遊牧民族だって、世界には存在します。

色んな価値観を知っておくと、常識に流されないで今の暮らしに適した生活が送れる気がしました。

よーじ
よーじ

色んな生活を経験してみたい!

【まとめ】色んな生活をしてみたくなった

今回はphaさんの『どこでもいいからどこかに行きたい』の書評をまとめました。

『どこでもいいからどこか行きたい』を読んでいると、phaさんは人生を楽しんでるのが伝わってきます。

面白かったエピソード

  • テントを背負ってバイクで旅行した話
  • 熱海の別荘を100万円で買ってみた話
  • 小笠原諸島に24泊25日する話

色んな所に行って、色んな景色を見て、色んな生活をしてきたphaさんがこの書籍で伝えたかったことは、

そもそも「旅」と「街」と「住む場所」は完全に切り分けられるものではなくシームレスにつながっているものだ、ということを書きたかった。

pha(著) どこでもいいからどこかに行きたい 249ページ

「住む場所」=「寝る所」と考えて、食事や風呂は「街」の機能を利用したり、

長期の「旅」をしていると、滞在地が「住む場所」になったり、

「旅」と「街」と「住む場所」なんて考え方次第で、あいまいだなと感じたし、「家とはこうあるべきだ!」みたいな感覚は薄くなった気がします。

色んな生き方があると知れ、私の人生ももっと面白い生活にしたいと思えました。

まずは時間を見つけて、ふらっと遠くに行ってみます。

よーじ
よーじ

また車中泊でどこかに行ってみよー

phaさんの書籍をまとめました

phaさんの書籍を読んでいると、ニートでお金はないけど人生を楽しんでいるようにすごく感じます。

普通の会社員とは違った価値観を持っているので、読んでいて面白いです。

こんな生き方もあるんだな」と考えさせられます。

phaさんの書評はこちらにまとめました。

よーじ
よーじ

phaさんの価値観は面白いので好きです

以上、よーじ(@4ji_memo)でした!

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